よく使われる鍵・珍しい鍵・錠前のご紹介
鍵・錠前の歴史
鍵当番24受付センターのホームページは、鍵のトラブル(紛失、開かない、閉じ込めなど)やシリンダー交換に対応できる業者を緊急でお探しになられている方の為に作成されたサイトですが、鍵の紛失やトラブルでお急ぎの場合でもまず落ち着いてみてください。
作業をご依頼された場合は、作業員到着前にゆっくりと読んで頂いても気分転換になるかと思います。
気分転換をした後に別の視点で回りを見ると鍵を見つけることも出来るかもしれません。
鍵紛失とのことで緊急に呼び出された作業員が現場到着してみると、鍵がすぐ見つかった事例も多く報告されております。
まずは落ち着いて行動しましょう。
世界の歴史上おける鍵と錠前の登場は古く、紀元前ニ千年頃に存在していた”エジプト錠”が最古の鍵および錠前といわれています。
”エジプト錠”は、木製で現在の シリンダー錠とほぼ同じ原理をしていたといわれています。
その後、ギリシャ時代になると”エジプト錠”をより精巧にした”パラノス錠”と呼ばれる錠が考えられました。
ローマ時代に入ると南京錠が流行し始め中国(唐)から、奈良朝の頃の日本に”海老錠”として伝播しました。
”海老錠”は、本体に閂(かんぬき)を差し込むとばね仕掛けで閂が抜けなくなり施錠されるとゆうものです。
仕組み的には簡単な錠で、開錠もそれほど難しくありません。
中世のヨーロッパでは、”ウォード錠”が主流となり使用されました。
ウォード錠は、錠の中に突起物(ward)があり、突起物を避けた形状をした特定の鍵のみが回転出来、開錠できる仕組みのものです。
その後、棒状のカギを鍵穴に差し込んで鍵内のタンブラー(tumbler:障害部品)を回転させ開錠する”タンブラー錠”が主流となりました
”タンブラー錠”には、”レバータンブラー錠”と”ピンタンブラー錠”があります。
近世においては、壁に固定された錠の中にある円筒(シリンダー)を鍵で回転させ開錠する”シリンダー”錠が現れました。
構造上は、現在使用されている”南京錠”も”シリンダー錠”の一種になります。
また、”シリンダー錠”のひとつとして鍵の鍵山(ギザギザ)がなく、大きさや深さが違う複数の穴が多数ある”ディンプル錠”と呼ばれるものもよく使用されています。
様々な鍵のご紹介
■日常よく使用される鍵や錠前から、珍しい鍵・錠前まで様々な鍵を紹介させて頂きます。
ご興味がありましたらご覧いただけますと幸いです。
まずは時代のの古い順に調べていきます。
最近の新しい鍵では車以外に家の玄関にもスマートキーが用いられる場合もあります。
持っているだけでドアノブに触れたり近づくだけで施錠が解除される鍵のことです。
セキュリティの高い会社や研究所では、光彩認証、指紋認証、静脈認証などが鍵の代わりに使用でき個人を特定出来る製品もあります。
時間が有れば紹介していきたいと考えています。
紹介する鍵・錠前
龍の形状をしためずらしいからくり錠(レプリカ)
4つの文字を合わせることが出来る海老錠の一種
■海老錠とは■
門扉(もんぴ)の閂(かんぬき)におろす錠で,エビのように半円形に曲がったもの
と三省堂 大辞林では表記されています。
海老錠は、歴史的には、発祥は中国で、奈良 時代に唐から日本へ伝えられました。
鍵の構造としては簡単なもので、施錠時は、錠前がバネ の開く力によって固定されており、開錠時は、鍵により開いているバネを閉じることにより開錠可能状態とする
ものが一般的です。
今回、中国工芸品ショップから入手した錠前(レプリカ )は、錠前の形状は龍となっております。
開錠方式も上記の一般的な海老錠の開錠方式とは異なるもので、錠前が漢字表記のダイヤル式になっておりダイヤルを合わせることで開錠状態する鍵となっています。
購入元の説明書によると、明代末期から清代初期頃に使用されていた錠前とのことです。
大変珍しい錠前ですので下記に紹介いたします。
古来の南京錠 海老錠の仕組み
ばねの開く力で施錠し、鍵で開いたばねを閉じて開錠する仕組みです
■海老錠の仕組み
奈良時代・平安時代の宝物が収められ、シルクロードの終着点とも言われている正倉院にも収納されている海老錠ですが、その開錠・施錠の仕組みは簡潔です。
施錠時は、施錠用の金具を錠本体に挿入した際にばねの部分が傘の様に開き、錠本体から施錠用金具が抜けなくなる状態となります。
また、開錠時には、開錠用金具(鍵)により傘状に開いたばねの部分を閉じることにより、錠本体から施錠用金具が抜ける構造となっています。
海老錠の形態には、様々なものが有りますが、基本的な仕組みはほぼ同じです。
海老錠の開錠・施錠
■施錠状態の海老錠です。 錠本体に、施錠用金具が挿入され、閉じた状態となっています。 | |
■施錠用金具です。 | |
■開錠用の金具(鍵)です。 右側に切欠き(スリット)が有り、施錠用金具のばねを閉じることが出来る鍵となっています。 | |
■施錠用金具と開錠用金具(鍵)の動き 鍵を錠本体に挿入すると、施錠用金具の開いている(施錠状態)ばねを閉じることが出来ます。 | |
■開錠動作 錠本体に鍵を挿入することで、上述の様に開錠用金具が閉じ、施錠用金具を抜き取り、開錠することが出来ます。 |
鍵当番24受付センターについて
カギ当番24受付センターは、当番制のシフト要員がトラブル対応の為に365日、24時間にわたり待機しています。
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ご連絡のタイミングがよければ30分ほどで到着できる場合もございますのでまずはお電話にてご確認ください。
作業後の保証と作業中の保険
鍵のトラブル、シリンダー交換の対応を行った場合、施工作業後1年間の無償保証を行っております。また、作業中で思わぬ事故で損傷を与えてしまった場合に備え賠償責任保険に加入しております。どうぞご心配なくご依頼ください。
また、お支払いにはクレジットカードがご使用になれます。