鍵が回るけどドアが開かない。鍵が空回りしている。

2020年3月5日

鍵が回るけどドアが開かない。空回りしている。

鍵穴の空回りトラブルは、鍵トラブルの症状の中でも長期間使用しているシリンダー錠に多いトラブルです。

「鍵が回るけどドアが開かない状態は」、毎日行っている「鍵を回してドアを開ける動作」の裏返しです。

では、「鍵を回してドアを開ける動作」はどのようなことを行っているのでしょうか?

鍵を回してドアを開錠する動作

シリンダー錠の構造は、内側の筒(内筒)と外側の筒(外筒)の2つの筒(シリンダー)からなっています。
内筒は、背面のカムで錠ケースやチューブラー錠を経由してデッドボルト(カンヌキ)と連結しており、キーを挿入して内筒を回すことでデッドボルトの出し(施錠)入れ(開錠)ができる仕組みとなっています。

チューブラー錠構造

キーが抜いてある状態(鍵が施錠状態)のときは、内筒と外筒がタンブラー(製品によりピンタンブラーやディスクタンブラーとロッキングバーなどがあります)と呼ばれる部品で固定されています。
ドアの外側から解錠するためには、キーを鍵穴に挿入してタンブラーを移動してロックを解除し内筒が回るようにする必要があります。

シリンダー錠構造イメージ

シリンダー内筒が回転できるようになると、内筒背面のカムを回すことが出来るようになり、デッドボルトを施錠位置や開錠位置に動かすことが出来ます。

施錠状態から解錠状態

下記は、チューブラー錠からデッドボルトが出ている状態(施錠状態)です。このデッドボルトがドア枠側のストライクに入るとドアが固定され施錠状態になります。

デッドボルトが出た状態。

下記は、鍵を鍵穴に挿入して回すことでカムに連結したチューブラー錠を動かしデッドボルトを引き込んだ状態(解錠状態)です。

デッドボルトを引き込んだ解錠状態

チューブラー錠の仕組みと鍵穴の空回りトラブル

チューブラー錠は、上記の様にシリンダー内筒のカムと連結してデッドボルトを機械的に動かす仕組みとなっています。
この仕組みから、鍵穴が空回りをしてドアが開けられない状態は、

  • シリンダー内筒のカムが破損して外れている
  • カムとチューブラー錠の連結部分が外れている
  • チューブラー錠の内部の機構が壊れて連結部分が空回りしている

状態が考えられます。

鍵は回るけどドアが開かない原因

鍵は回るけどドアが開かない場合は、上記のように複数の原因が考えられますがこの中でもチューブラー錠の破損が原因する割合が高いと言えます。
鍵を回して施錠する際、正常なら施錠が完了するタイミングで若干の抵抗があります。この抵抗はチューブラー錠の内部部品が動く際の抵抗で、鍵の開け閉めを雑に行っているとこの部分が破損して鍵は回るけどドアが開かない。鍵が空回りする状態になります。

壊れやすい箇所

長い期間にわたって鍵やサムターンを力を入れて早く雑に回していると、チューブラー錠では下記ベルトが破断するケースがよく多くあります。

下記ベルトは、チューブラー錠の部品を適当なテンションで抑えていますが、切れると部品の抑えが効かなくなり部品が空回りすることになります。

チューブラー錠で壊れやすい箇所