タンブラー | シリンダー錠内で内部シリンダーと外部シリンダーをロックする部品
シリンダー錠内でシリンダーの回転をロックする障害物として作動する部品
タンブラー
●タンブラーとは、シリンダー錠において、シリンダー内に有り鍵が挿入されていない状態で、鍵が回らない様にロックしている障害物のことです。
鍵が挿入されることによりロックが外れる位置(内部と外部シリンダーが回転出来る位置)に移動します。
これによって鍵の内筒と外筒の間の障害物がなくなり、回せる状態となります。
タンブラーの形状により、ピンタンブラーとディスクタンブラーに大別されます。
●ピンタンブラー錠 :
タンブラーがピン形状をしている鍵のことです。
ピンは上ピン(トップピン)、下ピン(ボトムピン)に分かれており、鍵を差し込むことで、トップピンとボトムピンがシリンダーと外枠部分に揃うことで鍵が回るようになります。
ディンプルキー(*)もピンシリンダーに分類されます。
【イメージ図1】(*)ディンプルキーは、鍵の表面にある小穴(ディンプル)にピンタンブラーが1対1で対応しており(ダミーディンプルの有る場合もあります。)、ディンプルの位置や数、ディンプルに対するピンの角度により多くのピンタンブラーが使用できるため、非常に鍵違い数の多い防犯性の高い鍵となっています。
●ディスクタンブラー錠:
タンブラーがディスク(板)状をしている鍵のことです。
鍵を差し込むことで、ディスクタンブラーがシリンダー内側に収納されることにより鍵が回るようになります。
ダブルディスクタンブラー、ロータリーディスクタンブラーなどの種類が有ります。
【イメージ図2】ロータリーディスクタンブラー錠としては、MIWA U9が代表的な鍵です。
MIWA U9のロック機構は、ロータリーディスクタンブラーとロッキングレバー(回転をロックしている部品)が組み合わされた機構となっており、鍵を挿入することにより、ロータリーディスクタンブラーがロッキングレバーを収納できる位置に整列することで回せる状態となります。
ピッキングを試みても直接ロッキングバーを操作することが出来ないので、耐ピッキング性能が向上しています。
下記の動画は、鍵を挿入することにより、ロータリーディスクタンブラーが整列し、ロッキングバーが収納される動きを現しています。
【図1】 | 【図2】 |
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