取り付けるシリンダー錠に迷ったら実用性能認定制度表示を検索しよう
シリンダー錠の実用性能認定制度
鍵や錠が使われている環境や使用条件は、戸建て住宅、集合住宅、オフィスビル、工場、屋外、屋内、使用頻度など多岐にわたります。
このような場合、使用する鍵や錠が取り付け場所にどれだけ適合しているかを判断する基準が必要になります。
日本ロック工業会(JLMA)では、メーカー(※)の各製品を日本工業規格(JIS規格:JIS A 1541-1 およびJIS A 1541-2)に規定された6項目の試験項目により試験を行った結果を各製品ごとにグレードとして数値化してJLMAホームページ上で掲載し、使用条件に応じた性能から鍵や錠を検索できるようにしています。
検索可能な性能項目は、①使用頻度(耐久性能)、②外力(錠の外力に対する耐久性)、③扉の質量、④シリンダーかぎ違い数、⑤デッドボルトの出寸法、⑥耐じん性能の6項目です。
(※)試験結果が掲載されているメーカーは、以下の11社になります。
(株)オプナス (株)川口技研 (株)ゴール 美和ロック(株) (株)アルファ (株)ユーシンショウワ (株)WEST inx (資)堀商店 (株)シブタニ ドルマカバジャパン(株) (株)長沢製作所
実用性能認定制度 性能項目と試験項目 詳細
使用頻度による性能
ラッチボルトの開閉繰返し試験、施解錠繰返し試験
外力に対する性能
デッドボルトの押込強度試験、デッドボルトの側圧強度試験、鎌の引張強度試験、引違戸錠の鎌の側圧強度試験、鎌の解錠方向の押込強度試験、デッドボルトの押込強度(衝撃荷重)試験、デッドボルトの側圧強度(衝撃荷重)試験、ストライクの仕様
使用扉の質量に対する性能
ラッチボルトの側圧強度試験、ハンドルの強度、
鍵違い
鍵違い数、最少タンブラー数、同一タンブラーの使用数、
デッドボルトの出寸法
デッドボルトの出寸法によりグレードが決まる。
耐じん性能
シリンダの耐じん性試験
錠の性能表示
各性能確認結果に基づき,6 桁の数字でグレードが表示されます。
例 4 4 3 2 4 2 と表記されている場合は、各使用条件に対するグレードは下記の通りとなります。グレード0は適用外。
使用頻度による性能 グレード 4
外力に対する性能 グレード 4
使用扉の質量に対する性能グレード 3
鍵違い グレード 2
デッドボルトの出寸法 グレード 4
耐じん性能 グレード 2
出典
実用性能項目の試験方法 JIS 1541-1:2016
実用性能項目に対するグレード及び表示方法 JIS 1541-2:2016
製品に対する適用例
MIWA U9 主錠セット グレード表示333542
GOAL GV、V 主錠セット グレード表示333542
ユーシンショウワNX主錠セット グレード表示223532
出典 錠の実用性能表示認定品目録 (http://www.jlma.org/mokuroku/mokuroku_ichiran.html)