車の鍵を紛失しスペアキーもなく車を動かせない場合の対応
車の鍵をなくしたらスペアキーもなかったので車を動かせない
車内にあるはずとスペアキーを探したがどこを探しても見当たらない。
たしかにグローブボックスにいれておいたはずなのに見つからない。
持ち出した記憶もないのでどこかに有るはずと、イライラと車の中を探し回してもやっぱり見つからなかった。
こんな状態は長くて30分程度が限界です。
外出先で、車の鍵を全部なくしてしまうと本当に慌ててしまいますね。
車の鍵をすべてなくしてしまった場合エンジンはかけれませんが、車は移動させる必要があります。
このように鍵をスペアキーも含めて全部なくした時はどうすればいいのでしょうか?
車の鍵を全部なくした時はどういう手段がとれるのでしょうか
外出先で車の鍵をなくした場合は、なくした場所でとどまる訳にはいきませんのでとにかく車を自宅かディーラーまで移動させる手段を考える必要があります。
考えられる手段は、とりあえず以下の3パターンでしょう。
- なくした鍵を何とかして見つける。
- 車のエンジンをかけることができる鍵を入手する。
- レッカーサービスを利用して車を移動する。
では、この3つのパターンについて考えてみましょう。
なくした鍵とスペアキーを探し続ける
勘違いをしている場合もありますが、30分以上探して見つからなかったことを考えると外出先でなくした鍵や見つからないスペアキーをこれ以上探し続けるのは無駄と考えていいと思います。
レッカーサービスを利用して移動する
レッカー移動サービスは、JAF会員や自動車保険付帯のロードサービスに加入している場合は条件を満たす場合は、臨時の出費なしに利用できます。
- JAF会員でサービス利用する場合:15kmまでの牽引は無料です。
(15kmを超える場合は1km毎に730円が必要となります) - 自動車保険付帯のロードサービス(ロードアシスタンス)を利用する場合
■保険会社によりロードサービス内容はことなります。
ほとんどの保険会社では、保険会社が契約している指定修理工場までは、無料で牽引してもらえますが、修理工場から自宅までの牽引は有料となる場合があります。 - 付き合いが長いディーラー担当者に連絡する
■県外など長距離レッカー移動は難しいと思います。
近場であれば対応してくれることが多いです。安心感からいうとディーラーへ引き取ってもらった方が安心ですね。
鍵をすべてなくして動かせなくなった時に、とりあえず安全な場所へ移動しておくだけの場合には上記手段があります。
車のエンジンをかけることができる鍵を入手する
車を安全な場所に移動した後に、エンジンをかける鍵を入手する必要があります。
この車のエンジンをかけることができる鍵にはメーカー・車種・年式によって、大きく3つに分かれます。
- 車の鍵穴を回してエンジン始動する通常の鍵(ギザ形状キー、内溝ウェーブキー・外溝ウェーブキー)
- 上記+盗難防止機能を持ったイモビライザーキー
- スマートキー(メーカーにより呼称が異なります。)
次にキーの入手方法を考えていきます。
なくした鍵をディーラー経由で入手する
車の鍵は、メーカーが鍵番号で管理しています。
車の購入時についてくる鍵番号がかかれたタグを紛失していない場合は、この鍵番号を元にしてディーラー経由でメーカーからなくした鍵と同じ純正キーを入手することが出来ます。
鍵の種類にもよりますが、価格も数千円程度で1週間ほどで入手できます。
(鍵が入手できるまで1週間ほど車の運転はできません。)
鍵番号が分からない場合、ディーラーや修理工場にシリンダー部品交換を依頼する
鍵番号がかかれたタグもなくしていて鍵番号を元にメーカーに発注できない場合は、イグニッションシリンダー機構やプッシュスタート機構を交換して新しい鍵を入手することになります。
いずれも車載部品交換を伴う作業ですので、工賃と部品代を合計した価格はイグニッションシリンダーの交換で30,000円程度、プッシュスタートボタンの交換で80,000円程度の費用と割高となり、交換には1~2日を要します。
イグニッションキーのみを交換した場合は、鍵の形状がドアキーと異なってしまいますので2種類の鍵を持つ必要が出てきます。
さらにキーレス機能(離れた場所からボタンでドアを施錠解錠する機能)に対応させる場合は、キーレス設定作業が必要になります。
出張鍵屋に依頼
車の鍵をなくした場合に新しい鍵を入手できる方法としては、出張鍵屋を利用するという手段があります。
出張鍵屋は、車の鍵をなくした現場まで出張して鍵製作を行ってくれますので車の移動も必要なく車載部品の交換もありません。
通常のギザ形状キーや内溝ウェーブキー 外溝ウェーブキーの出張鍵製作は、ほとんどの出張鍵屋が対応できます。
他方、イモビライザーキーとスマートキーの出張製作に関しては専用機器(OBDテスター)と車載コンピューター情報(EEPROM)の編集をする専門知識が必要となるので対応できる出張鍵屋は限られます。
通常のギザ形状キーや内溝ウェーブキー 外溝ウェーブキーの出張製作
鍵穴の段差を読み取り車種対応に用意したブランクキーを削り出す方法(インプレッション作業)と、
イグニッションシリンダーやドアシリンダーに刻印されたキーコードを元にしてコード表(コード番号)からコードマシンによりブランクキーを削り出しなくした鍵の代用となる新しい鍵を出張現場で製作できます。
イモビライザーキーの出張製作
イモビライザーキーは盗難防止機構が付いた鍵のことで、キーヘッド内に固有IDの送信機能を持つトランスポンダと呼ばれるICチップがはいっています。
車本体には、トランスポンダが送信する固有IDを受信するレスポンダーが搭載されており、受信したIDが車本体のECU(コンピューター)に登録されたIDと一致しない場合は、エンジン始動を行わないようになっています。
このため、通常キー作製後に、新しい鍵の持つIDをECUに登録し直す必要があります。

更に、キーレス機能を使用できるようにするためにはキーレス設定作業が必要になります。
スマートキーの出張製作
スマートキーもイモビライザーキーと同様な盗難防止機構を搭載していますので、新しく使えるスマートキーとするには、固有IDの登録とキーレス設定が必要になります。
スマートキーの場合、電池切れなどの非常時にドアを開けるためにエマージェンシー(メカニカルキー)が内蔵されているので、ギザ形状キーと同様な手順でエマージェンシーキーの製作も必要になります。
鍵をなくした場合の対応手順比較
鍵をなくした場合に取ることのできる手段の料金 手続き 新しい鍵の入手までの期間で比較します。
手段 | 料金 | 手続き | 新しい鍵入手 までの期間 |
---|---|---|---|
レッカー移動 | △ ロードサービス加入時、ほぼ無償で指定場所まで移動できる | 〇 ロードサービスサポートセンターに連絡するだけ | × 他の方法で鍵を入手する必要がある。 |
シリンダー交換 | △ 車本体の部品交換が必要なため高い。 | △ ディーラーか修理工場へのレッカー移動が必要 | △ 部品入手と交換作業に時間がかかる |
出張鍵作成 | 〇 出張鍵屋に電話して鍵製作を依頼する。 | 〇 通常キー10,000円~イモビキーやスマートキー50,000円~ | 〇 トラブル現場で新規鍵の作成が可能 |
修理履歴から見た鍵作成 費用実績
当サービスにおける自動車紛失キーの鍵製作 費用実績は下記リンク先をご参照ください。
車のインロック開錠 紛失鍵の鍵作成 費用実績をご参照ください。