鍵穴 引っかかる 鍵が入りずらく抜けずらい場合の対応手順

2021年4月17日

鍵穴に引っかかりを感じるようになった時とはどんな状態でしょうか

鍵 を長く使っていると鍵穴へ鍵を挿入しようとするときや引き抜こうとするときに引っ掛かりを感じることがあります。

鍵が鍵穴にひっかかる
鍵を長く使っていると、鍵を鍵穴にさしたり抜いたりする場合に引っ掛かりを感じることがあります。

鍵が鍵穴に引っ掛かる感じがする場合は、鍵穴はどのような状態になっているのでしょうか? このページでは、シリンダー錠を例に、シリンダー錠の構造とさしたり抜いたりするときの動きを解説しながら説明していきます。

シリンダー錠の部品

シリンダー錠は以下の基本部品から成り立っています。

シリンダーの基本部品(鍵 外筒 内筒 タンブラー 上ピン・したピン)このほかにピンに対応する微細なスプリングがあります。

外筒: ドアに固定されて取り付けられる部品で、内部にピンタンブラーを収納する筒が開けられている。(今回の場合は5個)

内筒: 鍵が刺さっていないとタンブラーがストッパーの役目をして回れません。 (鍵がかかった状態。)     鍵が刺さるとタンブラーの境目が整列し外筒の内側を回転することができます。 (鍵が開けられる状態。

タンブラー: 外筒と内筒の間のストッパー。(上の写真は、ピンタンブラーです。)

上ピン、下ピン: 鍵がかかった状態では、ピンがストッパーになって内筒が回転しないようにロックしています。

鍵: 上ピンと下ピンの境目が外筒と内筒の境目に合うように削られた鍵山を持っています。

シアライン
シアラインとは、内筒と外筒の境目のことです。

鍵を鍵穴に挿入すると、タンブラーの境目(上ピンと下ピンの境目)が外筒と内筒の境目(シアライン)上に整列する動作が行われます。

 

鍵をさした時の各部品の動きは、下記のYoutube動画を見てください。

鍵が 鍵穴に引っかかる原因

鍵穴に鍵がささり、鍵穴の奥まで進むまでにピンタンブラーを押し上げる動作が行われます。 ここまでで、鍵がシリンダーの奥まで進むまでに、かかる抵抗(引っ掛かる感覚)は、

  • 鍵と鍵穴との摩擦抵抗
  • ピンタンブラーを動かすことによる抵抗。

の2つに分かれます。

鍵と鍵穴との摩擦抵抗の原因

原因としては、

  • 鍵穴にさす鍵の表面の汚れや傷や鍵の変形。
  • 内筒接触面の汚れや傷

が考えられます。

ピンタンブラーを動かすことによる抵抗の原因

原因としては、

  • スプリングの柔軟性がなくなり固くなっている。
  • 内筒内のピンタンブラーの摩擦

が考えられます。 錠の耐用年数:鍵の業界団体である日本ロック工業会は、耐用年数目安として耐用年数を10年としています。 (出典:錠の耐用年数についてのガイドライン 日本ロック工業会 URL http://www.jlma.org/shiryou/data/gyoumukensyubukai_data/jyou_gaideline.pdf

さしたり抜いたりする際の引っ掛かりをなくすには

原因は、鍵穴にさす鍵の傷や変形など物理的な損傷以外は、すべてシリンダー内の部品が動く際の摩擦が原因となっています。 この摩擦を少なくすれば、鍵の抜き刺しでの引っ掛かりは少なくなると考えられます。 鍵の変形や傷は、目視チェックができるので確かめてみましょう。 目立つほどの損傷がなければ、あとはシリンダー内部部品の動作時の摩擦が原因となっていると考えられます。

シリンダー内部の部品の動きを滑らかにするには

鍵の引っ掛かりをなくし、スムーズに抜き刺しをするには以下の順に行います。

鍵の表面が汚れていたら、付着した汚れをウェスなどで拭いて汚れを落とします。

【注1】

ダストスプレーや鍵の潤滑剤【注2】を鍵穴に向けて噴射して汚れを吹き飛ばす。 鍵穴の入り口から掃除機などで汚れを吸引する。

掃除機で鍵穴を吸ってみる
鍵穴の中にレシート片が入っている場合は、吸い出せる場合があります。

上記で、鍵の潤滑剤を使用した場合は、内部部品(ピンタンブラーや微細なスプリング)の摩擦も低減しています。

2の作業でダストスプレーや鍵の潤滑剤が用意できない場合は、鉛筆の芯(黒鉛)でも代用できます。

やわらかめ(2B)程度の鉛筆を用意して、鍵のヘリで鉛筆の芯を削り黒鉛を鉛筆に付着させます。(多くつきすぎた場合は、ティッシュで拭き取ります。)

潤滑剤の代わりに鉛筆の芯で代用できます。
鍵専用の潤滑剤がない場合、代わりに鉛筆の芯で代用できます。

黒鉛の付着した鍵を鍵穴に抜き刺しします。 数回繰り返すうちにウソのようにスムーズに抜き刺しできるようになります。 この方法でも症状が回復しない場合は、鍵穴内部のタンブラーの損傷など、部品の損傷が考えられます。

黒鉛の付いた鍵を抜き刺しします。
黒鉛の付いた鍵を抜き刺し、シリンダー内部に黒鉛を付着させます。

【注1】潤滑剤には鍵専用の潤滑剤を使用します。シリンダーの中には専用の潤滑剤が指定されている製品があります。 (KABAシリンダーにはカバクリーナー。MIWA製品は穴専用潤滑剤スプレー3069。がお勧めです。 CRC556などの油成分を含むスプレーを使用すると当初は回復した様にスムーズになりますが、時間がたつと再発します。) 【注2】上下左右の角度から噴射します。レシート片などが鍵穴から飛び出してくることもあります。