中高層マンションの空き巣防犯対策
高層マンションの空き巣被害にも注意が必要
戸建て住宅やアパートなど3階以下の低層建築物に比べて被害に遭う割合は低くなりますが、高層マンションの高層階にお住まいだからと安心はできません。
平成28年度のアパート テラスハウス 3階以下の共同住宅の不正侵入が全体の23.1%を占める中で、4階以上の中高層マンションでも11.6%(件数608件)の不正侵入が発生しています。
引用元 「警視庁ホームページ」http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/akisu/ppiking.html
オートロックマンションでのテールゲート
オートロックマンションで、管理人さんが常駐している場合でも油断はできません。
空き巣にとってマンションに住む方と一緒にエントランスへ侵入することは比較的簡単なことです。
管理人さんが常駐していたとしても、警備員さんではありませんので、常にエントランスの出入りに注視できる状態ではありません。
このように、他人に続けて入ることは、マンション以外でも各所でみられる不正な侵入方法で、一般的にはテールゲートと呼ばれています。
セキュリティに厳しい大手IT企業でもテールゲート対策に頭を悩ましています。
個人でできる防犯対策
鍵交換 補助錠の追加
マンションドアのシリンダーを、ディンプルキーや指紋認証機能のある電気錠(電子錠)など防犯性の高い製品へ交換したり、追加してワンドアツーロックへ変更することで防犯性を高めることができます。
バールを用いてのこじ破りという侵入方法は、鍵穴の横のドアとドア枠の隙間にバールをこじ入れて、ドアを強引にめくりあげて、ドアの閂を浮かせてしまい侵入するため、シリンダー自体の防犯性は役に立ちません。
こじ破りには、ドアとドア枠の隙間を埋めるガードプレートという部品を取り付ける対処方法が有効です。
サムターン回しによる侵入対策が必要です。
サムターン回しは、ドアスコープや新聞受け、ドリルなどで鍵穴横に開けた穴から特殊ツールを挿入し、ドア内側のサムターンを回して解錠する方法です。
この不正侵入方法に対しては、サムターンカバーや防犯サムターンの取り付け、ドア両面を鍵で開けるタイプのシリンダーを使用することで侵入を防ぐことができます。
ベランダ窓の防犯対策も必要です。
高層マンションの高層階に住む方でも、ベランダからの侵入対策は必要です。
クレセントを、防犯クレセントにすることに加え、窓用補助錠の追加、ガラスやぶり対策として防犯フィルムの貼り付けも効果があります。
マンション全体の防犯対策と近所付き合い
個人の防犯対策には、ドアや窓の改修も含まれるため、工事に制限があったり許可が必要になる場合や、逆マスターキーの運用が不便となる場合があります。
個人として可能な範囲の不正侵入対策を行ったうえで、警備会社のりようなどマンション全体の防犯対策も考えていく必要があります。
マンションの会合に積極的に参加して、防犯に関する意見を発することに加え、多くの方と知り合い、声を掛け合うことがマンション全体の防犯性を高めることにつながっていきます。
防犯対策のご相談
受付センターは、鍵トラブル対応以外にも、鍵交換や各種防犯器具の取り付けなど、防犯対策のご相談にも対応しています。
マンション内で空き巣が多発しているので、自宅の防犯性を高めたいなど防犯対策に関してもお気軽にお問合せ ご相談ください。