玄関の鍵が回らないときの対応

玄関の鍵が回らなくなり身動きが取れなくなる場合があります。

  • 帰宅時には、ドアが開けられず入室できない。
  • お出かけ時には、施錠できず外出できない。

鍵が回らないときの鍵穴内部の状態

鍵を鍵穴に差し込んで回して解錠するタイプは、シリンダー錠といわれるタイプの錠前になります。

シリンダー錠の構造は、2つの大きさの異なる筒が重なった構造になっています。

シリンダー施錠状態図A

内側の筒を内筒、外側の筒は外筒といい、2つの筒の境界面をシアラインといいます。

シアライン上に並んで内筒を外筒に固定している障害物をタンブラーといい、ピンの場合はピンタンブラー(上ピンと下ピンに分かれています。)、ディスク(円盤)の場合はディスクタンブラーといいます。またロッキンバーと呼ばれるタンブラーが使わている場合もあります。

タンブラーがシアライン上にあり、内筒が回転できない状態が施錠状態(図A参照)になります。

個々のシリンダー(鍵穴)で、タンブラーの位置や高さが異なります。シリンダー固有のキーを挿入することで、タンブラーがシアライン上に整列します。

シリンダー 解錠状態図B

シアライン上にタンブラーが整列すると、外筒と内筒の回転の障害となるものがなくなるので、鍵穴に差し込んだ鍵を回すことができるようになります。(図B)

鍵が回らない状態とは

鍵が回らない状態とは、鍵穴にキーを差し込んでも、図Aのようにシアライン上にタンブラーが整列していない状態のことをいいます。

ピンタンブラーを使用している錠前では、キーの形状(位置や高さ、深さ)に応じてシリンダー内の個々のピンが対応しています。

この対応が正しく取れない状態では、内筒が回れないため鍵は回らないことになります。

鍵が回らない原因

キーの形状(位置や高さ、深さ)とシリンダー内のタンブラーの対応が取れない時には、以下の状態になっている可能性があります。

キーがシリンダーの奥まで正しく挿入されていない
(キーの形状とタンブラーの位置がずれている。)
これには、入れているつもりでも正しく入っていない場合やキーの変形や傷で奥まで入っていない場合、シリンダー内部にごみや異物が混入していて奥まで達していない場合があります。
ギザ形状のキーの場合は、鍵山の摩耗でタンブラーの上下の位置がずれている。
ディンプルシリンダーの場合は、キー表面のくぼみに異物が詰まっていてタンブラーがシアライン上から動いていない場合があります。
シリンダー内部のタンブラーが動けなくなっている。
シリンダー内部に問題がなければ、ピンタンブラーの場合では、各タンブラーは小さなスプリングで押された状態になっており、キーの形状に対応してスムーズに動ける状態です。

シリンダー内部が汚れてしまった場合などで、タンブラーがスムーズに動けない状態になるとシアライン上に整列出きませんので、鍵は回りません。

タンブラーとしてディスクやロッキングバーを使用した場合でも、考え方は同じです。

シリンダートラブル以外
シリンダー内部のトラブル以外でも鍵が回らない場合があります。
鍵が開くとは、シリンダーを回すことで、内筒の後ろの部品(テールピース)に連結されているデッドボルト(かんぬき)を解錠位置へ動かすことを言いますが。
デッドボルトの動きが悪い場合にも回せない状態になる場合があります。

鍵が回らないトラブルの予防

汚れた鍵を使用しない
キー表面についた汚れは、シリンダー内部に蓄積しタンブラーの動きの妨げになります。キーの表面はきれいにして使用する習慣が必要です。とくに防犯性の高いディンプルキーは、タンブラー数も多くシリンダー内部が精密なため汚れには強くありません。
キーに摩耗や変形を認めた場合は、使用をやめてスペアキーを使用する。
家族がスペアキーを持っている場合で、新しくスペアキーを作成する場合は、精度が落ちるためスペアキーから複製しないようする。キーの合鍵作成は、キーヘッドに刻印された鍵番号でメーカーに合鍵オーダーすることが可能です。

当サービスでも合鍵作成を受け付けています。(シリンダーの種類によっては、ユーザー登録している必要があるなど、防犯性の高い取り扱いになっている場合になります)

シリンダー以外が原因で鍵が回らない場合
ドアの立て付けが悪く、デッドボルトとドア枠の位置がずれている場合、デッドボルトが動けず鍵はまわりません。
ドアノブやレバーハンドルでドアを持ち上げつつ鍵を回すと回る場合があります。
デッドボルトが汚れてしまっている場合などは錠ケース内で動きが固くなっている場合もあります。

突然鍵が回らない状態になった場合

  • 落ち着いて状況を確認する。(シリンダーの問題か、それ以外に問題がありそうか?)
  • 使っている鍵が間違っていないか確認する。(間違った鍵を無理やりシリンダーに挿入してしまった場合は、なるだけゆっくりと抜き取る。無理に抜こうとすると鍵折れや残留の原因になります。)
  • キーの変形や汚れがないか確認する(汚れがあればふき取る。変形している場合は、無理に使わない。)
  • キーが奥まで正しく挿入されているかを確認する。
  • ドアの状態を確認する。

手に負えない場合は、なるだけ早く鍵屋に連絡する

特に夜間や深夜の場合は、トラブル連絡が多い時間帯でもあり、各社出動スタッフも少ないため、修理サービスの早めの要請をお勧めいたします。
鍵修理の流れ

その他の留意事項

  • 状況をなるだけ詳しく説明する。
  • お電話をかけた際に、総額の費用見積もりと料金規定を落ち着いて聞いておく。
    (ネット上に掲載されている料金は、ほとんどの場合日中の短時間作業の基本料金のみが記載されています。)
  • 作業員の到着予定時間を確認する。
  • 余裕があれば、複数の鍵屋や鍵サービスに電話して相見積もりする。
  • 状況によっては、修理を翌日回しにして、友人知人宅に泊めてもらう。(日中のアポイント作業のほうが、料金が安くなります。)

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